最後の一人

一昨年やっていたバイトで一緒だった子が辞めるらしい。そこで、当時のバイト集まって飲むことに。これで一緒に働いたメンバーは全滅。大変な割に安い時給だったけど、みんな良い人達だったので楽しかった思い出の走馬灯を灯籠流しだ。辞める子っていうのが、また壮絶な人生を歩んでいる子で、飲んで彼女が生い立ちを話始めるとみんな固まってしまう、フォローは無理、お父さんとかサクッと失踪しちゃうし、お母さんも借金の為に年単位の雲隠れをしてしまうようなステキな家族に見守られて弟二人を育てた大黒柱だが、本人は至って明るくディープな身の上話をさり気なく始めるのだ。部屋の中に特大のバドワイザーのガラス管ネオンがあったり、遊びに行くと80年代のディスコCDでもてなしてくれるちょっとイタい子なのだが、本人はイラストレーターになる夢を目指して頑張っている良い子なのでたくさん描いて夢が叶うとよいです。