ちょっとピンぼけ

コニカミノルタのカメラ・フォト事業の撤退は非常に残念。祖父が戦争年金で買い漁ったカメラを、形見分けとして貰ったのがニコンクラシックカメラ4台だ。中学生の時はフォトジャーナリストに憧れ、ロバート・キャパ気取りで何でもかんでも写真を撮っていたけど現像代が馬鹿になんなくて、いつの間にか熱も冷めてしまった。(この頃の写真を見ると痛い、もし自分が不慮の事故で死んでしまったならHDDの中身とこの頃の写真を誰の目にも触れないように処分してもらいたい)
そんなこともありました。という訳でもないが、いまだカメラ本体のフォルムには何かしら思うことがあり机の隣に鎮座ましましている。あの、「パシャ」ってシャッター音が堪らなく好き。


そもそも将来について悩んでいた時、親父から渡されたのがキャパの「ちょっとピンぼけ」だった。こうやって記憶の扉が開くとひどく動揺してしまう。今度親父と酒でも飲もう、このネタで。

ちょっとピンぼけ (文春文庫)

ちょっとピンぼけ (文春文庫)

追記
キャパは、報道カメラマンとして戦地を飛び回っていたのだから危険はもちろん覚悟していたと思う。そして彼は地雷を踏み死亡した。
このクソッタレ地雷を禁止する対人地雷禁止条約(オタワ条約)に、アメリカ・中国・ロシア等は締約していない。