ミミズバーガー

中学校の同級生でちょっとアレな子がいた


天皇崩御がウワサされていた時に
「お父さんの知り合いの新聞記者に次の年号を聞いた」とか
「私の親戚に千葉麗子というアイドルがいる」とか
「私は絶対に白血病で死ぬ」
とかぬかしてらっしゃるお方なのだ


年号はモチロン外れ、千葉麗子については定かでない
上野でキャンペーンガールをしている目撃談も数年前にあったので
たぶん元気にしているのであろう


そんな彼女なのだが、一つだけ信憑性があったのは
ミミズバーガー』である
その後何人かから聞く事になるのだが、
所謂、「食べていたらミミズが出てきた」
「店員に文句を言ったら、店の奥に連れて行かれて5万円渡された」
という与太話・民間伝承・フォークロア


マクドで食ったことの無かった当時の自分は、まんまと信じた
っまっさかーと思いつつ、その後何度か似たような話を聞くが
毛の生えていないニュルニュル動くディテールが嫌いで
意識的に忘れるよう努力してきたのだ


すっかり忘れて、うつらうつらと授業を受けていたら
レイ・クロックの経営哲学を講義している先生が、
「君たちもミミズバーガーのウワサは聞いた事があると思うけど・・」


・・・・ん?


「当時、地元のミミズ養殖家がマクドナルドのように大きくなりたい」
「それが、いつの間にか情報が入り乱れ、マクドにミミズが」
「役員が牛肉とミミズの単価の違いを発表したらいっそう怪しまれ」


( ´_ゝ`)フーン
そんな話が廻り廻って日本の中高生に伝わり残ってるなんて
そして積年の謎がまさか経営哲学で解決するとはね
ま、世の中こんなもんだろうけどさ