プラタナスの生命力

CafeBoggy2005-08-18


会社の隅に植わっているプラタナスは数年前に前会長の趣味で他の場所から移動させたのだが植樹の植え替えには百数十万掛かったらしい。会長は亡くなってしまったが今年も存在感をアピールするように青々と茂っている。会社の近所には(出て行った)息子が産まれたときに植えた桜の枝振りが良く、刹那の生命を歌うように蝉が辺りを賑わしている。一つの木にすらなにがしかの記憶が宿っており、蝉の抜け殻を見つめながら仕事をサボっていると、一年早く入社したものの、自分の力を持て余し上司の顔色を伺ってばかりいた女性先輩がすっかり逞しくなり「速く報告書まとめろ(゜д゜)ゴラァ!!」と、上から怒鳴られた。人も見てないうちにしっかり育ってるんだなぁーなどと思いを馳せ、聞こえない振りをしてもう少しサボってみることにする。