東亜を愛でる手

第3次内閣改造についての印象は諸所様々とあるのだろう。かなり好意的な印象である。見えてきた大団円に向けて波乱の一幕・激動の二幕が下り、ラストの幕が上がった。役者は赤絨毯に乗った者である。タクトの振る先に彼の望む音色を奏でる黒子のオケが狂想曲をかき鳴らす。謳えない者は引き摺り下ろされ、幕間から馳せ参じ踊る者あり。舞台の演者は増減しつつもフィナーレに向かって突き進む。舞台に上がれない者、役を降ろされたもの、袖に下がる者、様々な思いを乗せて音は重なり細かくステップを刻み加速度を上げて謳い続ける。何故か、その進む先が破滅であろうと観てみたいと思うのは観客である性か。壮大な規模のオペラである。