創業100年で帆布の手作り

二十年来愛用している「一澤帆布」が先代会長の死を発端にお家騒動に突入してしまった模様。賛否色々言われるブランドではあるが、末永く使用に耐える鞄であるし、今持っているカバンの一部は親から貰った物で、自分の子供にも将来渡していけたらと思う。購入方法は京都のお店に行くか、商品カタログを請求し、白黒のわら半紙に描いてある鞄のイラストと寸法を元にイメージを膨らませ購入するしかない。(発注から届くまで半年ぐらい)東京にいるせいか、街角でそれっぽい鞄を見つけると、一澤帆布かなぁ〜っと目を凝らして見てしまうし、見たこと無い鞄だと思わず近づきたくなる。長男と四男か引継いだ一澤帆布と、三男が職人を引き抜いて新たに作った「一澤帆布加工所」との間で色々中傷があるのかと思うと切なくなる。また、作れや売れやで販売競争になってネットで買えちゃうようになるのかもしれないが、それもチョット寂しい気がしてしまう。本店に行かなくては買えないもどかしさ、わら半紙のイラスト画。この不便さが一澤帆布のブランド戦略であり、所以であるはずだ。