ノブレス・オブリッジ

日本の戦国時代の映画は好きではない
雑兵の死に方がリアルじゃない、ってのもあるし
今とは時間の流れが違うんだから、戦ってのはさ
もっと生々しくダラダラ、ドロドロしているべきだ!
って言う偏見があるのだと思う


四方にかがり火の焚かれた陣で、甲冑を背にして
ちっさい椅子に座った武将に、部下が戦況の報告をする
主は駒に見立てられた敵味方の陣と戦場の地形を考慮して、
相手方の展開する陣形に応じて戦術を指示する
いざ戦況が傾き始めたら、一旦撤退して態勢を立て直す
歴史に詳しくないのでかなり大雑把だけど、
これが戦国武将の在り方だと勝手に思っている


一方、欧州はと言うと、映画の感想文っぽいが、
大概、王やその血筋の者が軍の先頭にたって
相手に口上を述べ、自軍を鼓舞し、怒号を上げながら
相手の陣営に切り込んで行き、勝敗をつける、
戦版ノブレス・オブリッジである


しかし、側近にとっては戦のたんびに主君が
危険に晒されて、えらいこっちゃなのではなかろうか
(実際はそんなこと無いんだろうけど)


そういう意味では日本の殿様はリスク管理できてるのかも
劣勢に立たされようが、また新たにチャレンジできるってのは
健全な自由戦国市場じゃないか。


追記

知り合いのN君は、「水戸黄門」の印籠が出される瞬間が
最高なんだそうだ。
予定調和が大っ嫌いで、「ウルトラマン負けろ」
ドロンジョ様ガンガレ」「のび太ジャイアンにフォール勝ち」
を心から望みながら裏切られてきた少年時代のトラウマで
その手のハッピーエンドにはむかっ腹が立つ
負けた事から学ぶ事もあるんじゃないですか、まじでさ


追記2

知り合いで、バリ島に「徳川家康」全巻持ち込んで、一週間で
読破した人がいるのですが、根本的なトコ間違ってますよ。