ミステリー小説

3年間ほど一緒に仕事した仲間で、変わった奴がいる
全国各地・夜討ち朝駆けで数々の伝説を残した彼なのだが、
いまだに何回聞いても納得いかないことがある


彼の逸話からしたら本当に些細な事なのだが・・・・
「本は最後から読む」なのだそうだ。
つまり、まず結果がどうなったかを読む


ミステリーなら誰が犯人なのか?
恋愛小説なら二人の恋は成就したのか?
ノンフィクションなら、どう結末を迎えたのか?


本を読むにあたって先ず結論を知る
そうしないと、気になって本が読み進まないそうだ


推理小説なんて周りにネタバレされようもんなら、
その場で本を床に投げつけるし
映画だったら、「実は最後は・・・・・」
(∩ ゜д゜)アーアーきこえなーい
先にある結末を知る過程こそが面白いんじゃないの?


世の中には不思議な人が居るものである


ちなみに映画を見た後で、「これじゃあ主人公が
その先どうなったかよくわかんないじゃん」
「ちゃんと最後まで撮らないと」
など同意を求められるのですが、やっぱりそれって
個人の脳内で補完しろ!空気嫁!ってことでしょ?
そこを想像するのがまた面白いと思うんだけどね


彼の職業をまわりに聞かれる事があるのだが
いつもどう説明してよいのか困ってしまう
ある時は子供にライフジャケットを着せて
川で泳ぎを教える講師
ある時は、コンサートで手首に着ける光のリングの
使い方を指示する指導者
公園の掃除・車の輸送・雑貨の輸入・写真家
何が本業なのだかさっぱりわからないのだ


彼のお兄さんはクワガタのブリーダーとして
雑誌に載った事があります
部屋をクワガタの飼育室にして
育てていたらしいのですが、冬のある日
電気代が勿体無いからといって暖房を止めたら
幼虫が全滅してしまったらしい
彼のお兄さんらしい逸話だと心底思う